キミに出会うまで
街中がクリスマスイルミネーションでにぎわっている12月上旬。
全国の支店長・マネージャーが集まって会議をして、忘年会をする金曜日があって。
てっちゃんが関西支店マネージャーとして出席するって聞いた。
人数が少ないから、会議は本社の会議室でやって、忘年会は部長ごひいきの例の中華で。
去年までは、どこか別の会議室を借りてたから、どうして今年は本社なのかわからないけど。
てっちゃんと顔を合わせるのは、確実だった。
運悪く、私がトイレから出てきた時に、エレベーターを降りてきたてっちゃんとばったり会ってしまい。
「優花、1010号室だから」
カードキーを渡された。
「渡されても困ります」
「じゃあ、返しに来てよ」
てっちゃんは、そのまま会議室へ入ってしまった。
どうしよう。
他の人がいる前で、カードキーを渡すわけにもいかないし。
明日香先輩に相談しようかとも思ったけど。
全否定されるのがわかっていたから、やめた。
忘年会が終わるまで、部屋で待ってろってこと?
とりあえず、今日は積極的に残業を引き受けることにした。
全国の支店長・マネージャーが集まって会議をして、忘年会をする金曜日があって。
てっちゃんが関西支店マネージャーとして出席するって聞いた。
人数が少ないから、会議は本社の会議室でやって、忘年会は部長ごひいきの例の中華で。
去年までは、どこか別の会議室を借りてたから、どうして今年は本社なのかわからないけど。
てっちゃんと顔を合わせるのは、確実だった。
運悪く、私がトイレから出てきた時に、エレベーターを降りてきたてっちゃんとばったり会ってしまい。
「優花、1010号室だから」
カードキーを渡された。
「渡されても困ります」
「じゃあ、返しに来てよ」
てっちゃんは、そのまま会議室へ入ってしまった。
どうしよう。
他の人がいる前で、カードキーを渡すわけにもいかないし。
明日香先輩に相談しようかとも思ったけど。
全否定されるのがわかっていたから、やめた。
忘年会が終わるまで、部屋で待ってろってこと?
とりあえず、今日は積極的に残業を引き受けることにした。