キミに出会うまで
「30歳おめでとう」
「ありがとう、小声で言ってくれて」
「俺にも一口ちょーだい」
「はい」
「結婚式のファーストバイトって、こんな感じだよな」
「そうだね」
ゆったり、時間が過ぎていく。
スーパーで買い物して、あらかじめ予約しておいてくれたケーキを受け取って、優樹の家に着いたのが17時。
これから一晩一緒にいられると思うと、それだけでドキドキしている自分に気づく。
「コーヒーでも飲んで待ってろよ」
「私も手伝うよ」
「今日は主役なんだから、まかせとけって」
でも気になって、子供みたいにカウンターからのぞいては怒られて。
料理する姿、けっこう様になってた。
「あとはほっとくだけだから、先に風呂入れば?」
「優樹が先に入りなよ」
「じゃあ、一緒に入る?」
「それはまだちょっと、心の準備が」
「いいじゃん、俺んちの風呂、ふたりでも入れるし」
そう言うと、優樹は軽々と私を抱きあげた。
「え、ちょ、ちょっと待って!」
「待たない、俺すごく我慢したし」
脱衣所でおろされてすぐに、キスされた。
今までとは違って、すぐに舌が入ってきた。
濃厚で、クラクラする。
「・・・優花、いい?」
うなずくと、どんどん服を脱がされた。
私も思わず、優樹のシャツのボタンを外してしまった。
「優花、俺としたい?」
「・・・うん」
服を脱いだ私たちは、もつれるようにお風呂場に入って、抱き合った。
お互いの体を知りつくすように、体中にキスして。
お互いの敏感な部分にふれて。
優樹の力強い腕に抱かれて、体の芯が熱くなった。
無意識に、てっちゃんと比べていたけれと。
てっちゃんよりずっと、愛されている実感があった。
「ありがとう、小声で言ってくれて」
「俺にも一口ちょーだい」
「はい」
「結婚式のファーストバイトって、こんな感じだよな」
「そうだね」
ゆったり、時間が過ぎていく。
スーパーで買い物して、あらかじめ予約しておいてくれたケーキを受け取って、優樹の家に着いたのが17時。
これから一晩一緒にいられると思うと、それだけでドキドキしている自分に気づく。
「コーヒーでも飲んで待ってろよ」
「私も手伝うよ」
「今日は主役なんだから、まかせとけって」
でも気になって、子供みたいにカウンターからのぞいては怒られて。
料理する姿、けっこう様になってた。
「あとはほっとくだけだから、先に風呂入れば?」
「優樹が先に入りなよ」
「じゃあ、一緒に入る?」
「それはまだちょっと、心の準備が」
「いいじゃん、俺んちの風呂、ふたりでも入れるし」
そう言うと、優樹は軽々と私を抱きあげた。
「え、ちょ、ちょっと待って!」
「待たない、俺すごく我慢したし」
脱衣所でおろされてすぐに、キスされた。
今までとは違って、すぐに舌が入ってきた。
濃厚で、クラクラする。
「・・・優花、いい?」
うなずくと、どんどん服を脱がされた。
私も思わず、優樹のシャツのボタンを外してしまった。
「優花、俺としたい?」
「・・・うん」
服を脱いだ私たちは、もつれるようにお風呂場に入って、抱き合った。
お互いの体を知りつくすように、体中にキスして。
お互いの敏感な部分にふれて。
優樹の力強い腕に抱かれて、体の芯が熱くなった。
無意識に、てっちゃんと比べていたけれと。
てっちゃんよりずっと、愛されている実感があった。