キミに出会うまで
破裂
6月22日の月曜日、優樹のデスクが空席になっているのを見て、優樹が異動になったのを実感した。
異動したばかりの優樹は忙しいみたいで、平日はあまり会えなかったけど、毎日電話してたし、週末は必ず会っていたし、ときどき優樹の家に泊まっていた。
明日香先輩が前に言っていた通り、優樹がいない本社にも少しずつ慣れていって。
あっという間に1ヶ月が過ぎ、もうすぐ夏休みっていう7月下旬の週末。
優樹の部屋で、夏休みの旅行の計画を立てていた。
レンタカーで行こうと考えていて、でもどこにするか迷っていて。
おいしいものは食べたいし、いい景色も見たいし。
幸せな悩みだった。
なんとなく長野方面にまとまって、泊まるとこを予約して。
また、楽しみが増えていった。
そして、明日から夏休みという日。
私は店舗からの問い合わせが重なって、残業していた。
旅行の準備もあるし、優樹には『残業だし、今日はまっすぐ実家へ帰るね』とメッセージを送っておいた。
だけど、思ったよりも早く仕事が片づいたし、置いてあるポーチを旅行に持って行きたかったから、優樹の家に寄ることにした。
最寄り駅で降りて、コンビニで限定アイスを買って、玄関の鍵をあけた。
玄関には、見たことがない赤のピンヒールがあった。
異動したばかりの優樹は忙しいみたいで、平日はあまり会えなかったけど、毎日電話してたし、週末は必ず会っていたし、ときどき優樹の家に泊まっていた。
明日香先輩が前に言っていた通り、優樹がいない本社にも少しずつ慣れていって。
あっという間に1ヶ月が過ぎ、もうすぐ夏休みっていう7月下旬の週末。
優樹の部屋で、夏休みの旅行の計画を立てていた。
レンタカーで行こうと考えていて、でもどこにするか迷っていて。
おいしいものは食べたいし、いい景色も見たいし。
幸せな悩みだった。
なんとなく長野方面にまとまって、泊まるとこを予約して。
また、楽しみが増えていった。
そして、明日から夏休みという日。
私は店舗からの問い合わせが重なって、残業していた。
旅行の準備もあるし、優樹には『残業だし、今日はまっすぐ実家へ帰るね』とメッセージを送っておいた。
だけど、思ったよりも早く仕事が片づいたし、置いてあるポーチを旅行に持って行きたかったから、優樹の家に寄ることにした。
最寄り駅で降りて、コンビニで限定アイスを買って、玄関の鍵をあけた。
玄関には、見たことがない赤のピンヒールがあった。