キミに出会うまで
失態
「・・・う、うーん」


体を伸ばしながら目を開けると、見慣れないグレーの天井が見えた。


体を包んでいる布団に目をやると、見覚えのないブルーの掛け布団。



「えっ・・・ここどこ?」


恐る恐る体を起こしてみると、知らない部屋にいた。



「ど、どうしよう・・・」



オロオロしていると、背後から声がした。



「やっと起きたか、コーヒー飲むか?」



「キャー!!!」





目の前に現れたのは、森さんだった。



「なんだよ、人が介抱してやったっていうのに」



とりあえず、着ている服を確認する。


良かった、昨日着ていたスーツのままだ。



「おまえ、昨日のこと覚えてないのか?


意外と激しいんだな、おまえって」


「激しいって、そんなことありません!!!」


「なに想像してんだよ、俺は同意もなくそんなことしねーよ」


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