キミに出会うまで
旅行
森さんが本社に来てから2ヶ月。
仕事では言い合いばっかりだけど、お互いの秘密を知ってからは、どこかでつながっているような、変な気持ちだった。
そして、明日から一週間の夏休み。
明日香先輩とひとみちゃんは、
「北海道楽しんで来てねー」
「優花先輩、ふたりの思い出つくってきてくださいねー」
ニヤニヤしてからかってばかり。
夏休みはそれぞれ思い思いに過ごす二人とは駅で別れ、私は一人でデパートに向かった。
森さんのご両親へ、手土産を買おうと思って。
いくら彼女(違うけど)とはいえ、手ぶらっていう訳にもいかないし。
さんざんウロウロしたあげく、お父さんにはシャツ・お母さんにはエプロンを選んだ。
食べ物は、北海道にかなわないと思って、やめてみた。
ついでに、ネクタイ売場をのぞいてみた。
森さんが強引に誘ったんだから、飛行機代出してくれて当然とも思ったけれど、やっぱりお礼はした方がいいと思って。
普段、森さんが着ているYシャツを思い出して。
それに似合う、しかも持っているネクタイとかぶらないのがあればな。
閉店ギリギリまで悩んで、ピンクとパープルの細かいチェック柄を選んだ。
気に入ってくれるといいんだけど。
ふと気づくと、ネクタイを選ぶ時間が一番長かったことに気づいた。
何やってんだろ、私。
仕事では言い合いばっかりだけど、お互いの秘密を知ってからは、どこかでつながっているような、変な気持ちだった。
そして、明日から一週間の夏休み。
明日香先輩とひとみちゃんは、
「北海道楽しんで来てねー」
「優花先輩、ふたりの思い出つくってきてくださいねー」
ニヤニヤしてからかってばかり。
夏休みはそれぞれ思い思いに過ごす二人とは駅で別れ、私は一人でデパートに向かった。
森さんのご両親へ、手土産を買おうと思って。
いくら彼女(違うけど)とはいえ、手ぶらっていう訳にもいかないし。
さんざんウロウロしたあげく、お父さんにはシャツ・お母さんにはエプロンを選んだ。
食べ物は、北海道にかなわないと思って、やめてみた。
ついでに、ネクタイ売場をのぞいてみた。
森さんが強引に誘ったんだから、飛行機代出してくれて当然とも思ったけれど、やっぱりお礼はした方がいいと思って。
普段、森さんが着ているYシャツを思い出して。
それに似合う、しかも持っているネクタイとかぶらないのがあればな。
閉店ギリギリまで悩んで、ピンクとパープルの細かいチェック柄を選んだ。
気に入ってくれるといいんだけど。
ふと気づくと、ネクタイを選ぶ時間が一番長かったことに気づいた。
何やってんだろ、私。