気になるパラドクス
なるようになる的な人だなぁ。
ホントに、何を考えているか底が知れないけど……。
「とりあえず、今日はご飯食べに行こっか?」
「何を食う? 俺んち来て何か作る?」
期待でいっぱいのワクワク顔を眺め、ふっと冷たく笑う。
「今日は遠慮する。何となく、何だか襲われそうな気がするから」
愛想笑いを貼り付けると、視線を逸らされて微かに舌打ちが聞こえた。
「今、舌打ちした? したよね? ひどくない?」
「ひどくない……たぶん。だいたいクリスマスまで手は出さないように努力するって」
お互いに無言で見つめあって。
それから同時に吹き出した。
「努力するのー?」
「悪いかよ。信用ねぇな」
「いきなりキスしてきた人が何言ってんのよ」
黒埼さんは考えて、それから頭をかいた。
「キスくらいは、いいじゃないか」
「それは男の言い分だからね! 嫌われてたら単なるセクハラだから!」
「終わりよければ全ていいじゃないか」
「そんな結果オーライな考え方は受け入れませんー」
そんな言い合いをしながら歩きだし、結果としては近所のお好み焼き屋さんでお好み焼きを食べてからマンションまで送ってもらった。
何て言うか……私の一世一代の“告白”はどうなったんだろう。
ちょっと情けなくなった。
ホントに、何を考えているか底が知れないけど……。
「とりあえず、今日はご飯食べに行こっか?」
「何を食う? 俺んち来て何か作る?」
期待でいっぱいのワクワク顔を眺め、ふっと冷たく笑う。
「今日は遠慮する。何となく、何だか襲われそうな気がするから」
愛想笑いを貼り付けると、視線を逸らされて微かに舌打ちが聞こえた。
「今、舌打ちした? したよね? ひどくない?」
「ひどくない……たぶん。だいたいクリスマスまで手は出さないように努力するって」
お互いに無言で見つめあって。
それから同時に吹き出した。
「努力するのー?」
「悪いかよ。信用ねぇな」
「いきなりキスしてきた人が何言ってんのよ」
黒埼さんは考えて、それから頭をかいた。
「キスくらいは、いいじゃないか」
「それは男の言い分だからね! 嫌われてたら単なるセクハラだから!」
「終わりよければ全ていいじゃないか」
「そんな結果オーライな考え方は受け入れませんー」
そんな言い合いをしながら歩きだし、結果としては近所のお好み焼き屋さんでお好み焼きを食べてからマンションまで送ってもらった。
何て言うか……私の一世一代の“告白”はどうなったんだろう。
ちょっと情けなくなった。