一目惚れの片想い
つきあえません…
まだ、夜が明けきらない

少し明るくなった頃

寝返り打つ…

うっすら目を開けると


!!!!!


「鈴木さん!!」

「ごめんなさい…起こしちゃいました?」

「あっ 鈴木さん、今日は仕事?」

「いえ… 私、連休なんです」

「なら、よかった
もう一眠りしなよ?」

「あの…昨日、ごめんなさい」


鈴木さんは、記憶があるらしい


「どうしても…田中さんとがよくて…
すみませんが、ご検討下さいませんか?」


どうしたら、こんなに硬く誘えるんだ?

つか!!

酔ってないのに… どうした!!!



俺は、鈴木さんが好きだ!!!


断る理由なんて、なさすぎる!!!


「ごめんなさい!!迷惑ですよね!!
私、帰ります!!」


鈴木さんの手を引き、抱きしめた

ほっそ!!

「何かあったんですか?
ヤケ起こしてほしくないです
俺、鈴木さんが好きだから…
こういうのって、好き合ってないと
意味ないっていうか…」

「それなら、心配ありません!!
私、田中さんが好きですから!」



え?


え?



嘘、マジ!?


本当ですか?


鈴木さんが俺を!?



驚いているうちに、鈴木さんの両手が

俺の背中に回る


ちょっとまてぇーーー!!


やばい!!


「田中さん… 仕事ですから
私、帰ります… もしも、お嫌でなければ
あの…今夜とか…」


鈴木さんが、遠慮がちってより

元気なくて、やっぱり

何かあったのかな?


鈴木さんの俺に対する好きが

単なる友情だとしたら

俺は、鈴木さんを傷つけてしまう


そんな気がして


返答に困った



「ごめんなさい」



にっこり笑って、鈴木さんは俺の腕から

すり抜ける


「やっぱり!!忘れて下さい!!」






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