一目惚れの片想い
仲直りする!?
鈴木さんは、昼休みどうしてるんだろう


吉岡さんと喧嘩して、1週間

広瀬さんとしていた、春陽君のステージイベントも無事に終わり


次は、大畠プロとの仕事


初回の打ち合わせに

大畠社長、鈴音さん、広瀬さん、俺

鈴木さんが同席した


「鈴木さんも何か意見をもらえますか?」

「私からは、特にありません」

「では、鈴木さんにお願いがあります」

「……なんです?」

「Souを出したいんだよね」

「打ち合わせに同席して欲しいっていうから、大方そんなことだと思いました
お断りします」

「つれないなぁ~ 減るもんじゃないだろ」

「かなでちゃん?私の為に出てくれない?」

「あんたの為なんて、絶対嫌だから!
悪いけど、あんたらの売名に春陽とあたしを使わないでくれる?」

「かなでちゃん~」

「気安く名前で呼ぶな!気持ち悪い!」


鈴木さんは、敵対心をあらわにして


「マジ、関わるのやめてくれる?」

完全に仕事モードじゃなくなり

出て行った



「うふふっ 反抗期かしら」


鈴音さんは、楽しそうに笑っていた


俺も個人的に、言わせてもらうと

鈴音さんが売名に利用しているのが

丸見えで、それで鈴木さんや春陽君が

傷つくのは、嫌だ

この前の週刊誌だって、この2人の差し金じゃないかって、勘ぐってしまう


正直、関わりたくない







打ち合わせがすすむと、予想通り春陽君を使うと言っていた

こちらは、出演OKだった


「大丈夫よ!かなでちゃんは、出るわよ!
春陽の為だからね」


鈴音さんは、自信たっぷり



2回目の打ち合わせ、前回のイベントで
春陽君がバク転とかしたのを
今回のイベントでもして欲しい

なんて、大畠社長が言い出した


今日は、春陽君が同席している


「えと… 」


春陽君は、いつもハキハキと元気いっぱい

だけど、大畠社長と鈴音さんの前だと

シュンとしている


「春陽、Souちゃんと一緒ならどう?」

「鈴ちゃんと一緒なら…」
 

鈴音さんは、ズルイ

春陽君を使った


大畠社長が連絡をすると、鈴木さんが来た


「春陽、ひとりじゃダメ?」

「鈴ちゃんがいてくれるなら、ひとりでも」

「それなら、2人で出なさいよ」 


しばらくの沈黙



「あんたら、それしかないの?」


鈴木さんは、怒りを抑えている


「春陽、嫌なら、嫌って、いいなよ!
わざわざ、こんな人達と仕事しなくてもいいのよ?」

「でも…」

「あたしは、出ないから!春陽おいで!!」


鈴木さんは、春陽君を連れて部屋を出た



俺も出来ることなら、この人らとは
仕事したくない







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