禁断の部屋
わたしが目にしたのは、体調がすぐれず、苦しい時。心躍るほど楽しい時。両親がいなくなったその日に描いた時のものまで――わたしが描いたたくさんの絵が、小さな部屋を覆い尽くさんばかりに飾られていたの。
そういえば、わたしの絵は気がつけばいつも売れていたわね。
口座にはきちんとお金が振り込まれていたわ。
もしかして、嘘でしょう?
ああ、神様……。
瞼が熱い。胸が、あたたかなものでいっぱいになる。
わたしは孤独で、いつ、この世界から消えても悲しむ人はいないと思っていた。
それは間違いだったというの?
わたしは……いつも必要とされていたの?
だってその証拠に、わたしの絵がここにあるわ。
リュシアンが、わたしの絵を買ってくれていたというその証拠が!!
いつも無愛想な彼の奥に隠れていた本当の心は……。