空蝉
学校の先生になりたかった。

真理のような子を、ひとりでも多く、救ってあげたいから。


カウンセラーとかになれるほど頭はよくないけど、多感な年頃の子たちの一番近くにいてあげられるなら、それもいいかもしれないと思ったのだ。



真理がくれた、今の私の夢。



最初は、確かに責任という意味で決めた気がする。

でも、今は胸を張って、ケイはそれを目指したいと言える。




もうすぐ真理の命日だ。




これからは、いつでも会いに行くつもりだ。

たくさんのことを、真理に伝えに行くよ。










END

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