十八歳の花嫁

ふたりは向かい合ったまま、唇を開いてキスを交わした。甘い唾液が愛実の顎に伝い、藤臣はぺロッと舌先で舐める。


「やん……藤臣さんのエッチ」

「これからもっとエッチなことをするんだが……」

「ねえ藤臣さん……わたしのお腹に当たってるんですけど……あの、触ってみてもいいですか?」


その言葉に藤臣はドキッとした。


思えば、何度かきわどいところまで進み、そのたびに愛実に誇示してきた気がする。
どうやら、男性の象徴の仕組みが気になって仕方がないらしい。

だが……大丈夫だろうか、と藤臣は思案した。

いや、愛実が、ではなく、彼自身が、である。


「あ、ああ。いいよ、もちろん。持ち主に似て繊細だからね。優しくしてやってくれ」


愛実は恐る恐る手を伸ばし、指先でそっと触れた。
そして、藤臣に言われたとおり、指先で優しく撫でる。

ほぼ真上を向いているソレは、彼女のつたない愛撫に反応し、小刻みに痙攣し始めた。

藤臣は奥歯を噛みしめ、懸命に堪える。


(いったい……なんの拷問なんだ)


甘く切ない拷問に、藤臣はギブアップ寸前だ。


「……愛実……そろそろ」

「あ、ごめんなさい! わたし、信一郎さんのことがあって……本当は少し怖かったんです。でも、藤臣さんのは平気。だから、あの……何をしたらいいですか? 何でも、あなたのおっしゃるとおりにします」


愛実は少し潤んだ瞳で藤臣を見上げ――。

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