十八歳の花嫁

「うわっ……ちょっと……クッ!」

「きゃ!」


白い液体が飛び散り、愛実のベビードールを汚した。


藤臣は愛実に抱きついたまま身動きが取れない。

先端から滴り落ちる雫は愛実の太ももを濡らしていく。

生まれて初めてのフライングに、彼はショックを受けていた。


「あの……藤臣、さん?」

「我慢できなかった……悪い」


愛実はおそらく、何が起こったのかわかっていないはずだ。


(なんてフォローすればいいんだ。……ったく、これくらいで、しっかりしてくれよ!)


愛撫とはほど遠く、口に咥えられたわけでもない。
ただ、触れただけで爆発するなんて、藤臣は信じられない思いだ。

愛実を抱いてシャワーに戻り、もう一度仕切りなおして……そんなことが頭に浮かぶがなかなか動けない。

そのとき、


「藤臣さん……大好き」


愛実はそのまま、藤臣の体をぎゅっと抱きしめた。

ただそれだけで、彼の相棒はすぐさま復活を遂げる。


「愛実……愛実、愛してる」


うわごとのように呟き、愛実の上に覆いかぶさった。
ベビードールを脱がせ、彼女の柔らかい胸元に顔を埋める。


「悪い、このまま進めていいか? それともシャワーを」

「藤臣さんの……好きにしてください」


掠れる声で愛実は答えた。

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