面影を重ねて ~ふたりの運命の人~
___11年前
『里津です。よろしくね!』
「明。よろしく」
明と初めてあったのは5歳の春。
その時から他の子よりどこか大人びてるような、冷めてるような明を初めは少し怖がってたけど、
『明〜、一緒にいこっ!』
小学校、中学校と2人で登校し、放課後はほぼ毎日お互いの家に遊びにいったり
『痛いーーー』
ちょっとどじでよくこける私。
そんな私に呆れながらも毎回助けてくれて、傷の手当てをしてくれてたり
多くの時間を一緒に過ごして行くうちに、怖いって気持ちが憧れに変わってた。
そして、その憧れが恋心に変わっていくのに時間はかからなかった。