面影を重ねて ~ふたりの運命の人~
___2人並んで歩く里津〈りつ〉と明。
幼馴染だった私たち。
高校に入学すると、周りは付き合ったり別れたりを繰り返すようになり、
それに影響された様に、私と明も付き合い始めた。
「幼馴染って関係飽きたんだけど」
訳のわからない言葉は、明からの精一杯の告白だった。
口が悪いくせにシャイな君の告白。
初めて流した嬉し涙にずっと好きだったことを気づかされたっけ…
好き、なんて滅多に言われないし、
デブだのブスだの暴言吐き放題だし、
ほんとこんなやつ幼馴染じゃなきゃ絶対関わらなかったと思うな。