双子の御曹司

着替えを済ませてロビーに戻ると、伊月のおじさんが来ていた。

「支度終わったか? 千歳飴を持てば七五三だな?と、言って伊月のおじさんはニヤニヤ笑うから睨みつけてチッ!と舌打ちをする。

「おいおい! そんな顔するな? 今日だけはお淑やかにしてろよ?」

お見合いは、食事をしながらと言う事だったが、このホテルの日本料理店は、半年先まで予約が取れないと評判の店だ。




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