双子の御曹司
彼が頼んでくれた、ルームサービスの朝食のコーヒーを、私は無言で飲んでいる。
「は る か ちゃん ごめーん。」
「知らない!」
私は頬を膨らませて、そっぽを向く。
お父さんのだって、小さい頃に見たっきりで、覚えていないのに…
「遥ちゃん機嫌直して、どこか出かけよう?」
「あっ! 稔くんのプレゼント買いに行きたいです。 でも、その前に一度着替えに帰りたいかな?」
「じゃ、遥の着替えを買いに行こう?」
えー服買うの?
ボーナス出てからじゃないと、キツイなぁ…
でも仕方ないか…