計画的俺様上司の機密事項
次の日、本格稼働をすることになり、シンちゃんが指揮をとって午前11時、無事に公開することができた。
情報誌でも『シェアキュレ』の特集を組んでくれてアクセス数もウェブ版と同じくらいに増えていった。
珍しく今日は渡瀬先輩から呼び出しがなかったけれど、『シェアキュレ』の評判はどうか聞いてみたくなって先輩たちのところへ訪ねていった。
二人とも呼んでないのに、どうしたのか、と不思議がられたけれど、『シェアキュレ』のことでと話を切り出したら納得してくれた。
「無事、公開できてよかったね、有沢」
「どうなるかと思ってたけど、面白いサイトね。こっちの部もガンバらないとね」
渡瀬先輩も真鍋先輩も張り切っている。
「そういえば、社内掲示板にアクセスするパスワードって変更あったんですか?」
「え、あったけど」
「そうなんですか?」
「総務から連絡入ってたと思ってたけど。有沢さん、どうして?」
「いえ、ちょっと」
「有沢、また総務がいやがらせでもしたのか? 目つけられてるし」
「そんなことはないと思うんですけど」
「まあ、珍しく社内掲示板じゃなくて、パスワードの件、紙でよこしたのよ。サーバーメンテナンスをするからとか言ってたかな」
「……そうでしたか」
ちなみに、こんな紙だったけど、と、真鍋先輩が持ってきてくれた。
総務よりのお知らせとして、パスワードの変更についてのお願いだった。
そんな紙、うちの階に回っていなかった。
これって、どういうことなんだろうか。
情報誌でも『シェアキュレ』の特集を組んでくれてアクセス数もウェブ版と同じくらいに増えていった。
珍しく今日は渡瀬先輩から呼び出しがなかったけれど、『シェアキュレ』の評判はどうか聞いてみたくなって先輩たちのところへ訪ねていった。
二人とも呼んでないのに、どうしたのか、と不思議がられたけれど、『シェアキュレ』のことでと話を切り出したら納得してくれた。
「無事、公開できてよかったね、有沢」
「どうなるかと思ってたけど、面白いサイトね。こっちの部もガンバらないとね」
渡瀬先輩も真鍋先輩も張り切っている。
「そういえば、社内掲示板にアクセスするパスワードって変更あったんですか?」
「え、あったけど」
「そうなんですか?」
「総務から連絡入ってたと思ってたけど。有沢さん、どうして?」
「いえ、ちょっと」
「有沢、また総務がいやがらせでもしたのか? 目つけられてるし」
「そんなことはないと思うんですけど」
「まあ、珍しく社内掲示板じゃなくて、パスワードの件、紙でよこしたのよ。サーバーメンテナンスをするからとか言ってたかな」
「……そうでしたか」
ちなみに、こんな紙だったけど、と、真鍋先輩が持ってきてくれた。
総務よりのお知らせとして、パスワードの変更についてのお願いだった。
そんな紙、うちの階に回っていなかった。
これって、どういうことなんだろうか。