計画的俺様上司の機密事項
『シェアキュレ』の公開をして2週間が過ぎた。
まだそんなに知れ渡っていないかな、と思ったけれど、謎の主婦ブロガー《*arikaho*》さんのブログでも紹介され、ファンの人がこぞって閲覧してくれているかいがあってか、閲覧数もだいぶ増えていった。
波及するように、ウェブ版の情報誌のほうにも訪れてくれているようで、掲載したいとお願いしてくるお店も増えていっていると、真鍋先輩から教えてもらう。
公開という段階を踏むことができて、あとは安定した記事づくりを進めていくことになり、少しは肩の荷がおりた。
記事を製作して、ひと段落ついていると、視線が気になった。
野上くんがパソコン越しに視線を送っていたのだ。
「有沢さん、今度時間作ってくれないかな?」
「え?」
「この間、いけなかったディナーに誘いたいんだけど」
「いや、でも、仕事中だけど」
「じゃあ、あとで聞くから」
と、野上くんは仕事中、シンちゃんがいる前でも堂々とご飯を誘うようになってきた。
シンちゃんが席をはずしたすきに、さっきの答えなんだけど、とすかさず聞いてきたので、都合が悪いからまた今度ね、と答える。
野上くんは、スケジュール空いたら絶対に行こうね、と念をおしてきた。
おかげで家に帰ってきて、シンちゃんは、なんだよ、あの態度は、オレがみえないのか、とムカムカしているみたいだけど。
まだそんなに知れ渡っていないかな、と思ったけれど、謎の主婦ブロガー《*arikaho*》さんのブログでも紹介され、ファンの人がこぞって閲覧してくれているかいがあってか、閲覧数もだいぶ増えていった。
波及するように、ウェブ版の情報誌のほうにも訪れてくれているようで、掲載したいとお願いしてくるお店も増えていっていると、真鍋先輩から教えてもらう。
公開という段階を踏むことができて、あとは安定した記事づくりを進めていくことになり、少しは肩の荷がおりた。
記事を製作して、ひと段落ついていると、視線が気になった。
野上くんがパソコン越しに視線を送っていたのだ。
「有沢さん、今度時間作ってくれないかな?」
「え?」
「この間、いけなかったディナーに誘いたいんだけど」
「いや、でも、仕事中だけど」
「じゃあ、あとで聞くから」
と、野上くんは仕事中、シンちゃんがいる前でも堂々とご飯を誘うようになってきた。
シンちゃんが席をはずしたすきに、さっきの答えなんだけど、とすかさず聞いてきたので、都合が悪いからまた今度ね、と答える。
野上くんは、スケジュール空いたら絶対に行こうね、と念をおしてきた。
おかげで家に帰ってきて、シンちゃんは、なんだよ、あの態度は、オレがみえないのか、とムカムカしているみたいだけど。