計画的俺様上司の機密事項
今日は珍しくシンちゃんはずっと部屋にいた。
野上くんがまた何かやらかすんじゃないかというように目を光らせていたみたいだけれど、それ以外は書類をまとめたり、どこかへ電話をかけたりと忙しそうだった。
定時を少しすぎ、居心地が悪いのか野上くんはしぶしぶ帰っていった。
二人っきりになったとしても会社の中だから手を抜かないように仕事を進めていた。
「真剣な横顔、好きだな」
なんて真面目な顔しながらシンちゃんがいうから、
「ちょ、調子狂うからやめてっ」
「本当のことをいっただけなのに。夏穂に怒られちゃった」
そういってシンちゃんは口を尖らせている。
「まだかかるか? 《*arikaho*》さん、呼んでやるか? ん?」
「大丈夫です。あと少しで書き終えたら日報提出しますから」
「わかったよ。待ってる」
穏やかにわたしを諭すと、シンちゃんも自分の仕事をしはじめていた。
日報を書き終え、シンちゃんへ提出すると、
「一緒に帰るぞ」
といってシンちゃんと一緒に部屋を出る。
「一緒だとやっぱり……」
「もう隠す必要ないだろう。それとも隠れてこそこそしてたほうが燃えるタイプか」
「そ、そうじゃないって。シンちゃんがいいなら、いいんだけど」
まだ気が早いのに、二人の先輩に結婚宣言みたいなことしてたから、シンちゃんの中ではもう気持ちを切り替えているのかな。
さっぱりとした横顔を見る限りでは計画でも立ててるのかもしれない。
会社を出てすぐにわたしの手を握りしめて歩いてくれた。
野上くんがまた何かやらかすんじゃないかというように目を光らせていたみたいだけれど、それ以外は書類をまとめたり、どこかへ電話をかけたりと忙しそうだった。
定時を少しすぎ、居心地が悪いのか野上くんはしぶしぶ帰っていった。
二人っきりになったとしても会社の中だから手を抜かないように仕事を進めていた。
「真剣な横顔、好きだな」
なんて真面目な顔しながらシンちゃんがいうから、
「ちょ、調子狂うからやめてっ」
「本当のことをいっただけなのに。夏穂に怒られちゃった」
そういってシンちゃんは口を尖らせている。
「まだかかるか? 《*arikaho*》さん、呼んでやるか? ん?」
「大丈夫です。あと少しで書き終えたら日報提出しますから」
「わかったよ。待ってる」
穏やかにわたしを諭すと、シンちゃんも自分の仕事をしはじめていた。
日報を書き終え、シンちゃんへ提出すると、
「一緒に帰るぞ」
といってシンちゃんと一緒に部屋を出る。
「一緒だとやっぱり……」
「もう隠す必要ないだろう。それとも隠れてこそこそしてたほうが燃えるタイプか」
「そ、そうじゃないって。シンちゃんがいいなら、いいんだけど」
まだ気が早いのに、二人の先輩に結婚宣言みたいなことしてたから、シンちゃんの中ではもう気持ちを切り替えているのかな。
さっぱりとした横顔を見る限りでは計画でも立ててるのかもしれない。
会社を出てすぐにわたしの手を握りしめて歩いてくれた。