【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
だけど、マンションに近づくにつれ雨足は激しくなり、すっかり土砂降りになっていた。
しかも、マンションに無事に着いたものの、ベランダに干されていた洗濯物はびしょ濡れ。
せっかくあんなに走ったのに!
あ〜もう、最悪〜っ!
と、急いで洗濯物を取り込み、室内に干し終えた時だった。
ゴロゴロゴロゴロ……
低く唸るような音が耳に届いたのは。
一瞬にして、身体の芯が冷え冷えと凍りついた。
この音……
雷……!?
それを悟った瞬間にはもう、思わず耳を抑えて、その場にしゃがみ込んでいた。