【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
部屋の隅でひとりうずくまりながら、後悔が胸の中で渦巻く。
今朝寝坊しちゃったから
洗濯物干して行っちゃった。
だから、ダッシュで帰ってきた。
寝坊なんかしてなかったら、今頃まだ心愛と一緒にいられたのに。
そうすれば雷の中一人になることなんて、なかったのに。
あぁ、もう最悪だ……。
熱い涙が頬を伝う。
だけど、雷は容赦しなくて。
─── ガッシャーンッ
空を裂くような雷の音に、
「きゃーっ!」
思わず悲鳴を上げた時だった。
「─── 双葉」
私の名前を呼ぶ声が耳に届いたのは。