【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
耳に慣れた、この声は……
「綾世……」
振り向き顔を上げると、綾世が玄関に立っていて。
「なんで……」
髪が雨で濡れてる。
だけど綾世はまったくそれを気にせず、真っ直ぐに私を見据えた。
「前に雷嫌いだって言ってたから、どうせギャアギャア騒いでるんじゃないかと思って」
「え……」
そういえば、嫌いなものを綾世に話したことあった…。
「騒ぎ声とか、近所に迷惑だからね。
まぁ大方予想通りだったけど」
「綾世…」