【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
言葉を詰まらせている私に、綾世がひとつ溜め息を吐いた。
「ほんと、変なとこ頑固で強情。
いつもヘラヘラ笑ってうざいくらい騒いでるのが、双葉なんだよ。
なのに辛い時まで我慢して笑ってたって、そんなのこっちだって歓迎しない」
「綾、世…」
「だから、少しは人に甘えなよ。
辛い時は弱音くらい吐いたっていーから」
綾世の言葉に、涙がひとつこぼれ落ちた。
それは、まるでずっと閉じ込めていた思いを解き放ったように。
「─── いよ……
雷も……ひとりになることも……
怖いよ……っ」