【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
ってあれ? そういえば三崎くんは?
と、そこで私はリノリウムの床の上に落とされた自分の影の上に、大きな影が被さるのに気づいた。
『え……?』
と、顔を上げると、そこにいたのは案の定───
『み、三崎くんっ!』
不機嫌オーラMAXの三崎くんで。
オーッマイッガァーッ!!!!
よりによってこの状況で見つかっちゃった!
『他人の告白を盗み聞きとか、いい趣味してんね、あんた』
『あ、あのねっ、これは、決して盗み聞きなんかじゃなくて…っ。
……そう! 今! ちょうど今ここに来たの!
あ、あははっ! ぐ、偶然だね〜っ!』
『俺は、あんたがここに来た時から気づいてたけど』
『ゔっ……』
言い逃れできない絶体絶命なピンチに、一気に顔が青ざめる。
ひゃ、ひゃーっ!!
き、気づかれてたの……っ!?