【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
私はもう片方の手でぎゅっと拳を握りしめ、大きく息を吸った。
「あのっ、寝るまで私の隣にいてくれないっ!?」
「はぁっ?」
何言ってんだこいつ
みたいな顔を向けられるけど、私は必死で弁明する。
「あっ、あのねっ、やましいこととかこれっぽっちもなくてっ、あの、パパみたいに私が寝るまで隣にいてほしいの!」
自分がすごくワガママなこと言ってるのは、十分分かってる。
でも、誰かの温もりを思い出しちゃった今、一人になるのがすごく怖いの。
ぎゅっと目を瞑って答えを待っていると、頭上から溜め息が降ってきた。
「ほんと、手のかかる子供だよね、双葉って」
「ズビ…うん…っ」
うぅ…重々承知です……。