【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「で、何、双葉ったら綾世のこと好きになったの?」
そんなにどストレートに聞かれると、なんだか照れちゃうってばー!
なんて思いつつも、私はデレデレ頭を掻きながら答える。
「そ、そうなの。
なんか隣に越してきてから、だんだん好きになっちゃったっていうか…」
「─── 諦めな」
「のえっ!?」
突然放たれた言葉に、思わず璃乃さんを仰ぎ見る。
だけど、璃乃さんはふざけてなんかない、いたって真剣な顔で。
「告白したって、振られるだけに決まってる。
本気で恋したって泣くだけだよ」
「……っ」
心愛が不安そうな声を上げ、心配げに私を見上げたのが分かる。
「双葉だって知ってるでしょ、綾世がどんな女も振ってるってことくらい」
璃乃さんの言葉に、私は首を縦に振った。