【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
綾世は今まで、数え切れないほどの女子に告白されてきた。
学校一の美女、学校一の秀才の女子、学校一の運動神経抜群の女子。
でも、誰ひとりとして彼女にはなれなかった。
〝難攻不落の王子〟
なんてあだ名もあるほど。
私がどんなに頑張ったって到底並べない女子達が、ことごとく振られてる。
だけどね、だけど ───
気づけば、ぎゅうっと拳を握っていて。
「…諦めたくない。
諦めたくないよ、私っ!」
「双葉…」
「双葉ちゃん……」
「全力でぶつかりたいの!
自分にできることはなんだって頑張って、それでもダメだって分かったら、その時は身を引くよ?
でもね、何もしないでこの気持ち諦めるなんて、そんなの出来ないっ!!」