【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「でもでもっ、綾世のこと好きな女子いっぱいいるじゃない!
さっきだって、プレゼント貰ってたみたいだし…」
綾世のこと好きな女子はいるってそう伝えたかったのに
思わずずっとモヤモヤしていたさっきのプレゼントのことが、口をついて出ていて。
すると、綾世が目を伏せた。
「どいつもこいつも俺の全部を見ようとしない。
そんな奴等の言うことなんて、誰も信じらんねーよ」
「綾世…」
綾世のそんな気持ち、考えてみたこともなかった。
もしかしたら、〝好き〟って言われるたびに、寂しかったのかな。
そう言えば、綾世が突き放して振った子も一目惚れって言ってたっけ…。