【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「りのっち、私横文字わかんない…」
すると、りのっちが呆れたように溜め息をつき、その横で心愛が私に優しく説明してくれる。
「スペックっていうのは、能力のことを指すことが多いかなぁ」
「えっ?
それって、綾世以上に勉強できて、綾世以上に運動できて、綾世以上に美形じゃなきゃダメってこと!?」
そんなの無理っ!!
ハードル高すぎる…!
「まぁそんなの絶対に有り得ないから、とりあえず綾世にアプローチするしか手がないね」
投げやりな感じでそう言い放つりのっち。
な、なんだか私のすぺっくというものがなくてごめんなさい…。