【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
付き合う気がない…?
それって、私が告白しても絶対に叶わないってこと…?
「な、なんでっ?
誰かと恋したいって思わないのっ?」
「恋なんて戯言だよ、どうせ最後には別れるんだから。
そんなの時間の無駄」
吐き棄てられる冷たい言葉に、くらくらと地面が揺れる感覚を覚えた。
「そ、そんな悲しいこと言わないでよ…」
なぜだか、綾世の言葉が悲しいの。
胸が痛いの。
「誰かを好きになるって、幸せなことなんだよ……」
すると、綾世が私の瞳を見据えた。
「じゃあ何、双葉は何人の男と付き合ってきたの、何人の男と付き合って幸せになったの」
「……っ」
何も、言い返せない。
だって私は今まで恋なんかしたことなかったから。
誰かと付き合ったことなんてない。
でもね、私は初めて綾世に恋したんだもん。