【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?


私はそれを、呆然と立ち尽くして見ていて。




ドアがガチャンと音を立てて屋上の扉が閉まったところで、私はハッと我に帰った。




こんなの…こんなのバカみたいじゃない。




やっと恋をしたのに、相手は恋なんて意味のないものだと思ってるなんて。




恋なんて戯言なんて言わないでよ。




だって、私は綾世に恋をしてから世界がキラキラ見えるようになったんだよ?




「…綾世のバカ! 冷血漢! 人でなし!」




どんなに悪口を言ってみたところで、もう嫌いになんてなれないのは、自分がよく分かってる。




好きで好きでたまらないのに

恋ってなかなか上手くいかないものなの…?









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