【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「─── っていう感じでね、綾世に恋するつもりはないって言われちゃったの」
「うん、いいからとりあえずその鼻水かみなよ」
「あ¨り¨がどゔ〜」
かくかくしかじかさっきまでのことを説明し終えた私は、りのっちからティッシュを渡され、ちーんと鼻をかむ。
すると、鼻をかみ終えた私の横で、足を組んだりのっちが口を開いた。
「綾世がそう言った理由、なんとなく分かるな、私」
「え? 何?」
「昔、綾世にある出来事が起きてね」
ドキンと心臓が揺れる。
りのっちのその言い方だけで、良くないことを含んでるってことが分かってしまう。