【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
あーもう! 頭の中ぐちゃぐちゃだ!
「どうしよう…」
俯いていた顔を空に向け、そう呟いた時だった。
「どーしたの?」
そんな声が聞こえたかと思うと、私の顔の上に大きな影が落ちた。
「わっ、東城くん!」
びっくりした〜!
どこから現れたのか分からないけど、東城くんが私の顔を真上から覗き込んでるんだもん。
「どうしたの、東城くん」
りのっちが座っていたところに腰を下ろした東城くんに、私は顔の位置を戻してそう訊いた。
「んー、双葉ちゃんの溜め息が聴こえて、気づいたらここにいたんだよね」
そ、そんなキラキラスマイルで言われても…。
本気で言ってるのか冗談で言ってるのか、分からないってば!