【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
なんで…?
綾世っていつもこういうタイミングなんだ…。
その温もりにまたじわっと涙が溢れてくる。
と、その瞬間、バシッと脳天にお見舞いされる綾世のチョップ。
「いだっ」
「ったく突然いなくなるんじゃねーよ。
携帯もつながんねーし!」
頭をさすりながら顔を上げると、怒りに染まった綾世の顔。
「ご、ごめんなさい…」
「心配かけんな。
ほんと、双葉のことになると気が休まらない」
「綾世…」
心配してくれてたんだ……。
綾世が怒ってくれるのも、優しさを感じて。
胸がじわっと温かくなる。