【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「実はねっ、綾世のお誕生日をお祝いしたくて、今日は誘ったの!」
「あー、なるほどね」
綾世の頭の中で、今日の私の行動の意味が繋がったみたい。
「これ、誕生日プレゼントだよ!」
プレゼント渡すの、なんだかドキドキする〜!
喜んでくれるかなっ?
喜んでくれるといいなぁっ!
ガサゴソと水色の袋を開けた綾世は、その中から手袋を取り出した。
「手袋?」
「うふふ、そうだよ!
3日寝ないでずーっと考えて決めたの!
綾世が温かく冬を越せたらいいなぁって!」
じーっと手袋に視線を落としていた綾世が、怪訝そうに眉をひそめた。
「っていうか、このセンスはどうなの?」
あれれ?
あんまりお気に召してない感じ?
すんごく可愛いと思ったのに!
「ま、あったかそうだから使わせてもらうよ。
ありがとう、双葉」
うわぁ!
使ってもらえるなんて、嬉しいっ!
「どういたしましてっ!」