【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
でもやっぱり、私が知らない頃の綾世のことは気になる!
「本人は王子ってキャラじゃないからな〜。
あんな嫌そうにあしらわれて何がいいんだか、あたしにはこれっぽっちも分かんないけど」
そう言って、肩をすくめるりのっち。
りのっちの言う通り、校庭を歩く綾世は、女子の黄色い悲鳴なんて我関せずって感じで、完全スルー。
確かに、綾世が王子って感じの対応してるの見たことない!
「双葉ちゃんは、三崎くんのどんなところが好きなの?」
「へっ」
こくっと首を傾げて、そう尋ねてくる心愛。
心愛さん、ふわふわトーンで相変わらず鋭いとこ突っ込んでくる!
好きなとこ、かぁ。
「意地悪言うのに、本当は優しさでいっぱいなとこ…かな…」
うわ! なんだこれ!
言ってて照れてきちゃう!