【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
っていうか!
独り言とか誤解!
「ち、違うよ!
ポチとお話してたのっ!」
「それ、本格的にやばい奴だよ」
「えーっ、じゃあ綾世は?
綾世はポチに話しかけたりしないの?」
「しねーよ、ばか」
んまっ!
ポチ、ちゃんとお返事してくれるのに!
あんなに可愛がってるのに、話しかけないとか信じられない!
なんて考えながらポチを撫で撫でしていると、不意に静まった隣の部屋から、また声が聞こえてきた。
「…オムライス」
「へ?」
ん? なんのこと?
「だから、俺は双葉の作ったオムライスが食べたいんだけど」
「綾世…」
…もしかして。
さっきのポチとの会話、聞こえてた?
『何かしてあげたいんだけど、どうしたら綾世って喜ぶと思う?』
って私が言ったのに対して、返事してくれたの?