【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
なんだか胸の中がくすぐったくて、嬉しくて。
「私、綾世のためにオムライス作る!」
そう声を上げながら、壁で遮られ見えない綾世の方を向いて立ち上がる。
目の奥でメラメラと炎が燃え盛るくらい、やる気満々よ!
「まずかったら承知しないから」
「ふふ、任せて!」
「双葉の任せてなんて、この世で一番信用できないけど」
「ゔっ…」
相変わらず、痛いところを的確に突いてくる綾世。
「でも、絶対に今度こそはっ!
明日ね! 明日の夜ごはんで作ってあげる!」
……と意気込んだのはいいものの。
「じゃあ今日の放課後、図書委員頼むな」
翌日の朝のSHR後、職員室に呼ばれた私は、魔の宣告を受けていた。