【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
このシチュエーション、この間ドラマで見た!
ひとつ屋根の下で暮らすうちに、あーなってこーなって…って!
ロマンチックでドキドキしちゃったなぁ、あれ!
毎週、鼻血出しながら見てたもん!
いや、でも、待って?
眉間に指を当て、自分の気持ちを落ち着かせる。
これはドラマなんかじゃなく、現実よね?
さすがに、それはまずいんじゃない!?
高校生のうちから同棲とか!
ぐるぐると思案している間にも、三崎綾世が鍵をポケットから取り出し、ドアを開ける。
と、その時見えた、ほんの微かに微笑んだ三崎綾世の横顔。
それは間違いなく、誰かに向けられたもので。
───間違いない、あの部屋には
……彼女さんがいる!
そう確信した瞬間、自分の中の正義感のバロメーターが
三崎綾世苦手<<<<<<<<<<<<<正義感
三崎綾世に対する苦手意識を振り切った。