【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?


「何が〝委員会〟だよ。

俺にニコニコ愛想振りまきながら、所詮はあいつとイチャイチャしたいだけなんだね」




耳に届くのは、感情のこもっていない綾世の冷たい声。




あいつって、東城くんのこと…?




私は綾世が好きなのに…そんなの誤解だよ!




「ち、違うもん!」




「じゃあなんで〝委員会〟をしてきた双葉が、そんなに顔赤いの?」




「え?」




うそ…。


私の顔、赤かった…?




「あいつに何かされたの?」




「……っ。

綾世には言いたくないっ…」




キスされた、なんて好きな人に言えなくて。




気づいたら、思いとは裏腹にひどい言葉が口を突いて出ていた。


< 222 / 378 >

この作品をシェア

pagetop