【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?


「……っ」




すぐそばに迫った綾世の顔と、塞がれた唇に感じる温もりに私は目を見開いた。




な、何が起こってるの…っ?




状況が把握できずに、思考が停止する私。




微動だにできないままでいると、唇が離れた。




「無防備すぎんだよバカ。

俺の機嫌損ねるようなこと言ったら、またその口塞ぐよ」




何事もなかったように、いつものクールな瞳でそれだけ言い残すと、綾世は私の部屋を出て行った。




その背中を、訳が分からないまま、ポカンと見つめる私。




……今、綾世にキスされたのよね?




キス




ってええええええええーーーーっ!!??






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