【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
まったくと言っていいほど人が利用しない西門前に、私はひとりで立っていた。
みんな正門を使うから、めったにこっちには人来ないんだよね。
私は携帯を握りしめた。
綾世、本当に来るのかな。
っていうか、さっきあんなにひとりで逆ギレした私になんか、もう愛想尽かして、会いに来てくれないかも……。
さぁぁぁっと顔から血の気が引いていく。
やっちゃったよなぁ、あれ。
うわぁぁぁ、やっちゃったよねぇっ私…!
今更になって後悔の渦に飲み込まれそうになるけど、
ぐっと拳を握りしめ、自分を奮い立たせる。
だめだよ、双葉。
決めたじゃない、好きって想いを伝えるんだって。