【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
確かにそんなことを言っていたような気が……。
こっ、こうなったらもう、当たって砕けろだ!
「そっ、そうだよ。
私は綾世が好き…っ!」
言葉に出したらもう、胸の中に溜まっていた想いは止まらなくて。
「関係ないって言われたって、私はやっぱり綾世が好きなのっ。
綾世のことばっかり考えて、綾世と一緒にいたいと思う!
綾世に同じ気持ちになってほしいっ。
なってもらえるように、私頑張るからっ…。
だから綾世が私のこと大っ嫌いになるまで、好きでいさせて…っ!」
言い切って、綾世の返事が怖くてぎゅっと俯いていると、溜息が降ってきた。
「恋愛だのなんて戯言だと思ってたのに、ほんと俺のペース乱しまくるよね、双葉って」
「へっ…」
その言葉に含まれているかもしれない意味を心のどこかで気付きながらも、しっかりとは理解できなくて。
ただ心臓がザワザワと忙しなくなるばかり。