【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
冷たい風に当たりたくて、人が通らないところで、私はひとりうずくまった。
さっきの坂口くんの言葉が頭の中でループしてるよ……。
やっぱり、綾世が好きだなんて言ってくれたのは、きっと一時の気の迷いなんだ……。
そうじゃなかったら、空気に飲まれてか、私の勢いに押されて……。
どっちにしても、やっぱり綾世は私のこと好きじゃないのかも……。
ゔぅっ…
考えれば考えるほど、胸が抉られるよーっ!
びぇーっと泣いていると、
「榛野」
そんな声が降ってきて、私は涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げた。
「ざ、ざがぐぢぐん¨っ…」
そこに立っていたのは坂口くんで。