【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
イルミネーションがきらめく街の中を歩きながら、綾世の背中を見つめる。
また助けられて…迷惑かけちゃった……。
「綾世……怒ってる?」
私の声に、綾世が立ち止まった。
「ああ怒ってるよ」
そう言って振り返った綾世の顔には、やっぱり怒りマークが浮かんでいて。
案の定、ゴツンッとげんこつが降ってきた。
「い¨、いだっ!」
「馬鹿、阿呆、間抜け。
こんな時間まで帰って来なきゃ心配する。
汐見さんが教えてくれたから良かったものの」
「ご、ごめん…」