【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
涙目で頭をさすりながら謝ると、綾世は怒りを鎮めるように、深く溜め息を吐いた。
「付き合ってるんだし、同窓会あるとか俺に一言あってもいいんじゃないの?」
綾世の言葉に、私は思わず目を見開いた。
「それ、本気で言ってる…?」
「は? どういう意味?」
「だって、不安なんだもん…。
綾世が私のこと好きかって……」
面倒くさくてごめんなさい。
でもね、こんなことを思っちゃうのは、綾世のことが好きでたまらないからだ。
好きが大きいからこそ、たくさん悩んで不安になる…。