【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
た、確かに、周りにちらほら生徒はいるけどさー…。
でもいいじゃない!
減るもんじゃないしさっ!
「綾世の堅物〜〜」
ぶすーっと唇を突き出してむすっとしていると、片頬をむにーっと引っ張られた。
「いじけてないで、行くよ。
双葉のせいで遅刻とか笑えないから。
ずっと楽しみにしてたんじゃないの、スキー合宿」
「はっっっ! そうだった!
入学してからずーーっと楽しみにしてたスキー合宿!」
そうなのです、
今日から一泊二日でスキー合宿なのです!
すっごく楽しみで昨日の夜も眠れなかったもの!
「はしゃぎすぎて怪我しないでね、頼むから」
「へっ…心配してくれてるの!?」
「面倒被るのが嫌なだけだよ。
まぁそうなった時は、大人しく雪の中に埋もれててね」
と、凍死……?
私に大人しく凍死しろと!?