【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「さっっむーー!」
ピューッと吹く風に、外に出た私は思わず首を縮めた。
さすがゲレンデ。
寒さも伊達じゃないってわけね!
くしゅん!とくしゃみをひとつして、両手で肩を抱きながら歩いていると、不意にフワッと首元に何かが掛けられた。
「え…マフラー?」
それは、綾世が着けてたマフラーで。
「風邪引くよ、そんな格好じゃ」
そう言いながら、私にマフラーを巻いてくれる綾世。