【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
スキー合宿も無事幕を閉じ、私達はまた平凡な毎日を取り戻していた。
それは私も例外ではなく。
今日は、私の部屋で綾世とお家デート♡♡♡
「双葉、そんな問題も分からないの?」
……と言う名の、勉強会………。
「だって分からないんだもんーっ!」
足をバタバタさせて、そう駄々をこねていると、綾世は微笑んだ。
「そうだね、難しいもんね、この問題。
いいよいいよ解けなくて。
………なんてなるかバカ!」
そう怒鳴ると、綾世はダンッと立ち上がり、鬼の形相でこちらを見下ろした。
「テストで9点取っておいて、分からないなんて音を上げるのが通用すると思ってんの?」
「ひ、ひぃーっ!
ごめんなさい綾世さまーっ!」
そう。
私が運悪くとってしまった9点のテストが、これまた運悪く綾世に見つかり、緊急で勉強会を開くことになっちゃったんだ。