【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「手加減なんてしてもらえると思ったら大間違いだから。
じゃあこの問題解け、10分以内に」
「ひ、ひぇーっ!」
半ば半泣きで問題を解く私。
それから綾世の授業は、スパルタ加減は劣ることなく続き、元々あってもないようなほどしかない私の体力は底をつき始めてきた。
ギブアップ寸前になったその時、ピコーンと私の頭の中に名案すぎる名案が浮かんだ。
「ね、ねぇ綾世!」
「あ¨? 今度はなんだよ」
生徒のように手を挙げると、綾世が眉間にしわを寄せ、こちらをギロッと見下ろした。
「せめて、このドリル解き終わったら、ご褒美ちょうだいっ!
それなら解ききれるはずなのっ」
ご褒美があれば、ほら、やる気も出るし!